会社案内

1967年、東京・銀座で創業した当社。
創業者である父から会社を継承する私は、経営者としての考えが噛み合わず、幾度も衝突を繰り返しました。コトバを扱う会社でありながら、想いと会話のコトバが不一致のため、お互いに意思疎通できずに感情的になる日々がありました。会社を辞めたいと思うこともありました。しかし、それでも続けてこられたのは、かつて会社に関わってくれた翻訳者やスタッフへの感謝があったから。
会社を守り続けたい互いの想いは、わだかまりを乗り越えて、歩み続ける原動力になったのかも知れません。父が去った今も、その想いを胸に、日々この職務に向き合っています。

私たちの扱う翻訳とは、単なる言語の変換ではありません。企業や開発者が技術やサービスに込めた「想い」を、他国の言語で伝えることなのです。手がけた商材を他国のユーザーに便利に安全に利用してほしい。そんな想いを海の向こうの誰かに伝わるよう、コトバに魔法を宿らせていくような技術であるとも受け止めています。

現在では、機械翻訳やAI技術も翻訳の現場に取り入れられるようになりました。当社でも、それらを否定することはありません。ですが、“想いのある言葉”を正確に、丁寧に届けるためには、やはり人の手が必要だと考えています。

“コトバを大切に扱う会社”であり続けたい──
お客様の想いを、“世界のコトバでつなぐ”私たちの使命があり、誇りがあるのです。

技術翻訳株式会社
代表取締役　烏田倫宏